生産管理
TAMURA
  • NAME:
    田村
  • OCCUPATION:
    生産管理・品質保証
  • DEPARTMENT:
    海洋フー(株
  • JOINED YEAR:
    2015年 入社
  • *内容は取材当時のものです。
効率安定供

れた会社へ

就職活動にあたっては、正直、最初から水産メーカーを見ていたわけではありませんでした。大学時代は水処理に関する研究を行っていたため、学んだ知識が活かせる飲料や素材メーカーを中心に見ていました。そんな中、偶然にも研究室の教授と親しいOBが当社におり、極洋が私のような人材を必要としていることを知ったのです。しかし、水産品を扱う会社にもかかわらず、当時の私は魚を触ることすらできませんでした。そのため、選考に参加するか悩みましたが、信頼できる教授の勧めもあり、参加してみることにしました。すると、説明会や面接で色々な社員と話すうちに、若手の頃に経験できる業務の幅広さや、社員一人ひとりの意志を尊重する社風などがあることを知り、徐々に魅力を感じるように。最終的には、私を最も必要としてくれていると感じたことが、入社の決め手となりました。

一人前駆け抜

現在は工場で生産管理に携わっていますが、入社時は研究職での採用でした。初期配属となった塩釜研究所では、鮭鱒担当として新商品の開発業務や生産性向上に向けた改善業務を任されることになりました。配属当時は、先輩のサポート役として試作品をつくる際に必要な鮭の下処理や副原料の計量などを経験しながら、基本的な業務を学んでいきました。その後、徐々にサポート業務だけでなく、先輩が営業社員から依頼された試作品の開発業務も担当するように。しかし、最初は営業社員が求めていることを十分に把握できていない状態で試作してしまい、毎日のように指摘を受けていました。また、開発が上手くいかずに上司や先輩に相談した際、人によって解決策が異なることが多く、どのアドバイスを参考にすべきか悩んでいましたね。そのため、新人時代は早く独り立ちして、仕事を進められるようになることを目標にしていました。

の中でだ心

少しずつ知識や経験が身についてきた頃、上司からスーパー向けの減塩鮭開発を任せてもらいました。それまで極洋では「減塩」という表示をつけた商品を開発したことがなかったため、会社にとっても初の試みでした。そのため、表示基準を満たすために、膨大な数の試作品から塩分データを収集・分析し、一から生産方法を考えていきました。半年以上に及ぶ試行錯誤の末、基準を満たした商品を開発し、無事に商品を販売できることに。しかし、栄養成分の表示基準を優先するあまり、心の底から商品をおいしいと思うことができなかったのです。案の上、売上は伸び悩み、リニューアルすることに。「自分がおいしいと思える商品を開発したい」という一心で再度分析を繰り返しました。結果的に、開発した商品は極洋を代表するヒット商品になり、自分が納得のできる商品をつくる大切さを痛感しました。

生産現場を指揮苦労

そうして研究部門で鮭に関する知見を深めた後、(株)極洋が販売する鮭の切り身やフレークなどを製造する海洋フーズ(株)に生産管理担当として出向。商品を安定生産できるように生産プロセスや製造機械の調整を行ったり、ローコストで効率良く生産するための計画を立案したりと多岐にわたる業務を担当しています。日々の業務を行う中で、国籍や年齢の異なるさまざまな作業員の方に新商品の生産工程を説明する際や、急な増産依頼によって計画に変更が生じた際は苦労します。そのため、ヒューマンエラーをなくすために工程そのものの見直しを図ったり、(株)極洋の調達担当と生産計画の調整を行ったりすることで、販売先のお客様に安心安全な商品をお届けできるよう心がけています。そうした苦労を乗り越え、計画通りに生産が進んだ時や自らが発案した方法で生産効率を改善できた時はやりがいを感じますね。

現場を向製造最適

今後、食の安全性に対する意識が高まる一方で、少子高齢化の影響で国内では食品全体の消費量は減少することが予想されます。そのような中で、コストを抑え、安心安全な食品を供給し続けることが使命だと考えています。その上で大切にしているのは、お客様にメリットのある方法で生産を効率化すること。システム導入による人件費の削減や原料・資材費の見直し、生産プロセスの改善といった方法を検討することで、できる限り販売価格を変えず、お客様に安定的に商品を提供していきたいです。また、生産ラインの効率化を図るためには、製造現場を深く知ることが重要だと考えています。そのため、今後も現場で知識を蓄え、経験を積み、製造現場を知り尽くした生産管理のプロフェッショナルを目指したいです。そして、将来的には研究部門に戻り、工場の効率化にも貢献する製品開発を担うことも目標にしています。

COLUMN

私の強み

化学や物理などの大学で培った専門知識は、工場の生産効率化や分析結果の予測に役立っていると感じます。学生の頃から数学的に研究結果を予想し評価することを得意としていたので、鮭を解凍する際や塩水に漬ける際に計算式をもとに変化や結果を予測することができます。研究で予想通りの結果が出た時は、嬉しいですね。

定塩鮭の魅力

国内トップクラスのシェアを誇る極洋を代表する商品です。目の肥えた調達担当が海外から仕入れた原料を使用し、製造しています。極洋独自の工程で製造することで鮭本来のおいしさを引き出しています。また、どの部位を食べても塩味が変わらず、一定なところも魅力の一つです。

ONE DAY SCHEDULE
7:30
社・工場周

出社後は、工場に併設された排水処理施設にて、前日に発生した排水が適切に処理されているかを確認します。

8:00
朝礼

現場責任者全体で、その日の生産内容や作業上の注意事項、最適な人員配置を話し合います。

10:00
各種作業状況の確認

工場で製品の選別状況や各種作業状況を確認・指導し、検査室で細菌検査や理化学検査の結果を確認します。

12:00

お昼は宅配弁当を食べ、仮眠を取ることが多いですが、急な設備トラブルに対応することもあります。

13:00
工場で状況確認・各種打合わせ

午後も工場内を巡回し、機械の動作を確認します。また、各拠点の担当者とWEBで打ち合わせを行います。

16:00
書類作成・退社

工場で新しく製造する製品について工程書などを作成し、本社の品質保証部に提出。17時頃には退社します。