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NORO
  • NAME:
    野呂
  • OCCUPATION:
    (法務
  • DEPARTMENT:
    総務部 総務法務課
  • JOINED YEAR:
    2018年 入社
  • *内容は取材当時のものです。
専門知

愛情の注

就職活動を行う上で大切にしていたのは、自分が愛着を持てる商品を扱う企業に入社すること。その軸に当てはまったのが、食品や日用品、雑貨など生活に身近な商品を扱うメーカーでした。中でも、お寿司屋でのアルバイト経験から水産品に触れる機会が多かったため、水産メーカーへの志望度が自然と高くなっていきました。さまざまな企業を見た上で、極洋に入社を決めた理由は、先輩社員との座談会を通じて、入社後の働き方が想像できたからです。仕事内容はもちろん、退社後や休日の過ごし方に至るまで包み隠さず話してくれたので、働き方がきちんと理解できました。また、説明会で採用担当の方から聞いていた「親しみやすい社員が多く、風通しが良い」という社風と、実際の雰囲気が一致しており、先輩社員とのコミュニケーションが取りやすかったことも入社の決め手でした。

法務未知の世界へ

総合職として入社したため、当初は水産品の販売を行う営業部門に配属になることを想像していましたが、実際に配属となったのは総務部総務課(現在の総務法務課)。いわゆる「法務」を担当する部署でした。新人研修の中で、先輩社員から仕事について説明を受ける機会はありましたが、大学時代に経済学を専攻していた私にとって法務は未知の領域。そのため、配属が決まった当初は入社前に想像していた仕事とのギャップの大きさに不安や戸惑いでいっぱいでした。しかし、OJTの先輩が契約書の確認方法や決算書の作成方法、社内予算の組み立て方など、法務に限らず、総務部としての仕事を一から丁寧に教えてくれたため、少しずつ知識が身につき、業務内容が理解できるようになっていきました。先輩から仕事を教わる上では、最初から分からないことを質問するのではなく、自分で調べてから質問することを心がけていましたね。

相談相手の想

法務担当の主な仕事は、販売担当や商品開発担当から寄せられる契約書を確認してアドバイスをしたり、新商品を開発する際に、パッケージデザインや商品名などの商標権を確認したりすること。2年目には徐々に先輩からそうした仕事を任されるようになりましたが、最初の頃は相手が理解しやすい説明や修正案を提案できず、納得してもらえないこともありました。そのため、先輩の話し方や説明の仕方を学ぶことに。また、先輩に直接相談したところ、「ただ法律的な良し悪しを伝えるのではなく、相手の想いに寄り添った回答をすること」とアドバイスをもらいました。販売担当であれば、お客様と信頼関係を築くことは大切ですが、トラブルを防ぐために書面でしっかりと契約を締結しておくことが求められます。そんなお客様と販売担当者の関係性を想像するという心構えを学んだことで、納得してもらえる説明ができるようになっていきました。

自分突き詰た先に

そうした法務担当として必要な知識や経験を先輩から学んだことで、3年目には契約書の確認や商品デザインの商標確認、株主総会の資料作成、株式管理など基本的な法務業務は一通りこなせるようになっていました。その上で、学んだ専門知識を活かし、会社に貢献できることはないかと考え、取り組んだのが社内の動画チャンネル「総務法務チャンネル」の開設です。契約書の作成方法や知っておくと役立つ法律の解説などを動画で発信することで、法務に関する知識の社内普及を始めました。その結果、法務担当と相談者・依頼者との間の視点の共有が容易になり、迅速な意思決定や事前のリスク回避ができるように。また、これまで培った知識を自分の言葉で言語化し、発信することで、知識の定着や説明力の向上など自分自身の成長にもつながりました。

配属当初は右も左も分からず、無我夢中で目の前の業務をこなしていましたが、日々の業務を行う中でさまざまな部署や世代の人から感謝され、今ではこの仕事にやりがいを感じられるようになりました。法務担当は、各部署が誤った判断に陥らないよう、また良い方向へ向かうよう導いていく重要な仕事だと思っています。そのため、自分の発言やアドバイスがプロジェクトに影響を及ぼすかもしれないというプレッシャーはありますが、法務業務を通じて、会社運営の根幹に携わることができるのも醍醐味といえます。これからは社内規定の整備や取締役会の進行など未経験の業務にも対応できる知識を身につけ、法務分野のプロフェッショナルとして会社を支えていきたいですね。また、将来的には法務だけでなく、経営企画や経理財務でも経験を積むことで、会社経営のエキスパートとして幅広く会社に貢献できる人材になりたいと考えています。

COLUMN

私の強み

この仕事で身につけた企業法務に関する専門知識は強みだと考えています。その中でも、製品や製造方法を守る特許権や、ロゴマークやパッケージデザインを保護する商標権に関する知財法務には自信があります。日々知識をアップデートすることで、他社からの権利侵害や自社の権利違反を防げるよう心がけています。

商標の魅力

商標は、競合他社との差別化や商品・サービスの権利保護などで重要な役割を果たします。ロゴやパッケージのデザインはもちろん、商品名やキャッチコピーなども商標登録することで会社の財産にできるのです。当社では「シーマルシェ」や「本鮪の極」といった自社ブランドを商標登録しています。

ONE DAY SCHEDULE
9:00
社・契約書審査

営業担当から依頼を受けた商品取引に関する基本契約書を確認し、契約内容に関するアドバイスを行います。

11:00
経理処理業務

有価証券報告書の作成に向けて、自社で所有している資産や株式、債権を記録して管理します。

12:00

赤坂周辺のお店で食べることが多いですが、健康を意識して完全栄養食品で済ませることもあります。

13:00
商品デの商標審査

商品開発部が開発した商品のパッケージデザインやコピーが他社の商標に抵触していないかを確認します。

15:00
社内打合わせ

営業担当からの法務相談や社内予算の作成について、課長を含む同じ課のメンバーで話し合いを行います。

18:00
退社

退社後はジムで体を動かすことが多いです。金曜日はSNSで見つけた気になるお店に飲みに行くことも。